cafe' NOBLE ~ NORTH DAYS ~

北海道の東側、摩周湖・屈斜路湖・阿寒湖に囲まれた小さな町、川湯温泉にあるお店 cafe'NOBLE (ノーブル)の日々のことごとです。
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2011.03.18 Fri

地震があって1時間くらい後、若い男のお客さんがご来店。
躊躇することなくカウンター席へ。

  いらっしゃいませ。ひどい地震でしたね。

  はい、実は心配でテレビが見たくて。

  あ、どうぞどうぞ。

コーヒーをお出しして、しばしテレビの報道をみつめる。

  どちらからですか?

  東京です。

  東京もかなり揺れたようですね。

  ええ、でも実家とは連絡とれたのでほっとしてますが、
  家の中はめちゃくちゃだと。

  ひとりで旅行じゃ、心配されてるんじゃないですか?

  はい、ボク、午前中は釧路とか厚岸とかの海岸をぶらぶらしてたんで。

  いやあ、ちょっと時間がずれてたら、やばかったんじゃ?

と、横浜の映像が飛び込んできた。
ビルの壁が崩れる中を逃げる人々。
唖然としてテレビを見てるボクら。
じわじわとリアルな恐怖を感じ始める。
津波警報が何度も流れる。北海道の海岸にも。
それは、彼が午前中にのんびり観光してた場所なんだ。
予想される高さ8メートル。
絶句。

  ボク、今晩は斜里に宿泊なんです。

  え、これから行くの?JRで?

  はい、予約してあるんで。

  そっか、斜里も海近いけどなあ...オホーツク海側はどうかな

て言ってると、テレビの映像は、
今まで見たことのない現実を映していた。
河が逆流して田畑を飲み込んで道路を這い上がり車を追いかけていく。
ボクらは言葉なくみつめるだけだ。
よくわからない。
現実なのだろうけれど、受け入れられない。
あくまでも、テレビの中の出来事、のはずだ。
多分、多分、多分...
東北の混乱、北海道への影響、離れてる家族のこと。
家族。
仙台の弟は、なんとか連絡ついた。

  とりあえずJRの時間なんで行ってみます。

彼がリュックを肩にかけて立つ。

  気を付けてね。

不安だ。
心配になる。
ほんの1時間を共有しただけだけど、彼の今日のこれから。
コーヒーカップをかたしながら、思う。

気を付けて。

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